暗い森を歩いていたときのこと。遠くに、しかも空中に、ぼんやりと浮かび上がる無数の物体を目にしました。それが何なのか・・・全く分からず、静かに近づきました。その浮かび上がるモノは白く、モンシロチョウの大群が羽を休めているのかと思いましたが、まだこの時期には早すぎます。益々、分からなくなり、だんだん怖くなってきましたが、どうやら動く気配が無いので、勇気を出して近づくことにしました。そのときです!!!
「ああっ」!
なんと、コブシの花が満開でした。森の木々はまだ、葉が生えそろっておらず、月光が真っ直ぐ差し込んでいたため、コブシの白い花に光が当たり、輝いていたのでした。モノクロの世界でありながら、闇に映える白い花に、ただただ言葉を失い見とれていました。
ナイトツアー暦18年。まだまだ知らない夜の世界がここにはあります。


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