
この犬。
名前は「うし子」。
どこの飼い犬というわけでもなく,近所の馬小屋のわらのねどこで夜を過ごす。
何かの事故で,片目を失う大けがをした時,誰もがもう駄目かと思うほどにひどかったけれど,おむかいのSさんが獣医で手術を受けさせてくれた。
それでも,口からの出血がひどく,上手に水すら飲めなかった頃は,私も水をつけた手を口に入れ看病した。
そんな、近所の人たち,皆にかわいがられる「うし子」が今日も来る。
雨の日も,吹雪の日も,かならず毎日やってくる。
窓の外で,がまん強く,冷える日は体を震わせながらおすわりをして。
今日はおいしいものをいただけるかなとね。
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