2011年6月アーカイブ

鋼鐵の意志

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「釜石人として東北人として....意地と誇りをかけた長く険しい闘いが幕を開けました。まだ劣勢です....」
こんなメッセージが添えられて送ってきた,これらのポスター。
これは復興の狼煙(のろし)という,東日本大震災で被災した岩手発の復興の思いを込めてつくられたもの。
制作者の男性は3月下旬に釜石を訪れ,「すべてを失っても心が折れない人がいる」と感動。 
自分たちも何かできないか,この前向きな姿を伝えられたらとポスタープロジェクトに取り組みはじめた。
ポスターの販売収益は,すべて義援金として寄付されている。
ツイッターで広がり,海外からも反響があり英訳したポスターも販売を始めるとか。
で...私も1セット購入したと言うわけ。
そして,DSC_0008.jpg

このメッセージにこめられた意志の強さに胸を打たれる。
何より,それぞれのポスターに登場する人たちの言葉のキャッチコピーのどれもが心に響く。
「もうふざけんじゃねえぞ」
「心まで壊されてたまるか」
..........。
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ご無沙汰のブログです。
本当にバタバタ忙しく....コラッ!いい訳するなよって?
はい。
さて,
昨日今日と,ここ数年間,毎年わたしを訪ねてきて下さる,ある客人をご案内しながら久々にゆっくりとした2日間を過ごすことが出来た。 
その方,Sさんはあるベンチャー会社の社長さん。 
私よりひと回り年上で,自動車,自動車部品のリサイクルから環境の未来を考えることを実現しようと事業に取り組み、早稲田大学の研究グループと共同研究したり,たくさんのノウハウを蓄積された方。
日本内外にたくさんの支社をつくり,同業会社もいくつも指導し育てられ,現在複数ある業界団体の会長をいくつも務めていらっしゃる大人物。 
震災では自分たちの業界が今こそ動かなくてはと,自社の被害を受けた支店の片付けもそこそこに,被災地に入り,泥に埋まり,瓦礫とかした何千台もの車両をボランティアで片付ける陣頭指揮もなさっていた。 
そんな方が何ゆえ私ごとき三文絵描きを訪ねてきて下さるのかとも思う。 
しかし,毎回札幌での会合や,講演をされた後に,お忙しい中,わざわざ遠路帯広まできて下さるのである。 
そもそもの出会いは,なん年か前。 
偶然たった一枚手にされた,わたしの中札内美術村の作品絵はがきがむしょうに心にひっかかったことがきっかけだそう。 
そして持ち前の行動力で,思い立つままいきあたりばったり帯広まで来られたのだとか。 何の情報も確信もないまま,駅前バス乗り場で,この絵を描いている人を知らないかと尋ね,1時間以上田舎道をバスに揺られ鹿追までやってこられたのだ。
でも何より,いざ会うことのできた画家がどうにもならない私なのだから,さぞがっかりされたに違いない。
しかし,その後も,こんな私を毎年1〜2回訪ねてきてさるのだから感無量。
そしてまた今回もご多忙の合間をぬうようにお訪ね下さった。
私はというと,身の程知らずに「北海道ホテル」の高級室にご一緒させてもらい,贅沢な食事や,温泉で久々にゆっくりさせてもらった。 
写真は,今朝ご案内した帯広八千代牧場遊歩道からの一枚。
「いや〜空気がおいしくて,広々して命の洗濯ですよ〜」などと言って下さるが,なにか入ってきたメールで新聞記事らしきものをチェックされているご様子。 
何ですかと見せてもらったら,今朝のある新聞一面トップに,経済産業省のお偉いさんとの写真と記事がでかく出たから知人が送ってきたのだとか。 
「ひゃ〜なんかすごいですねえ」って感心していたら,「今度ね,『賢者』とかなんとかいうテレビにゲストで出るので,よかったら見て下さいよ」て。
け・ん・じゃ.......
そんな方が愚者の標本の私にわざわざ会いにきて下さる....。
なんか,「釣りバカ日誌」のすーさんと浜ちゃんコンビみたいかも...